アライグマと愉快な?仲間たち 定点観測2018
2018年の4月頃からアライグマ観察用として定点カメラを設置しました。なので、その結果を報告したいと思います。今回は定点カメラに映った動物たちを紹介します。
記事作成: 2020.12.30/記事更新: 2020.05.02
最もカメラに写っていた動物のタヌキです。年間を通して見ることが出来、夏はお昼ごろも活動していたりと、世間のイメージとは違って働き者です。上の写真は夏ごろで、夏は毛が少なく貧相です。都心にも住むというだけあり適応力は高く、郊外であるこの地点では最勢力を誇る動物です。
数か月に一度程度見れた動物のアナグマです。イタチ科といえば獰猛なハンターが多いのですが、アナグマはイタチ科なのにそうでもありません。「同じ穴のムジナ」ということわざや、タヌキムジナ裁判でも有名な動物です。
数か月に1度程度見ることが出来きたイタチです。小さくて可愛いのですが、獰猛なハンターで小鳥やネズミなどを狩ります。
ポピュラーな鳥 キジ
記事作成: 2020.12.30/記事更新: 2020.05.02
思った以上にいろいろな動物と会えた一年
カメラを設置したのは郊外で、郊外と言っても田舎に近いほうです。なのでタヌキやアライグマといろいろな動物たちを観察出来ると思っていましたが、予想していない生き物も映ったりしていました。まずは、リストで紹介したいと思います。
・アライグマ
・タヌキ
・アナグマ
・ハクビシン
・イタチ
・ネコ
・ノウサギ
・ガビチョウ
・キジ
・ドバト
・小さなネズミ
アライグマやタヌキは足跡をよく見るので驚きませんでしたが、ノウサギはちょっと驚きました。ノウサギが居るような環境だと思っていなかったので、嬉しい誤算です。
それでは写真と一緒に動物たちを紹介したいと思います。
いたずらアライグマ
カメラ目線のアライグマ |
カメラに頻繁に映った動物の一つアライグマです。とても好奇心が強い動物なので、地面にカメラを置いておくと、カメラをいたずらして倒したりここでもラスカルぶりを発揮していました。
4月から11月頃から活発に観察することが出来ましたが、12月の頭から寒さが強くなると同時に、滅多に現れることはありませんでした。
巣箱から飛び出す様子 |
別記事で程紹介しますが、観察用の巣箱を作ってみました。実際に巣箱に住み着いたり休んだりはしませんでしたが、定点カメラに映る動物の中では最も強く興味を示していました。
巣箱に興味を示すアライグマの子供たち |
こちらも別記事で詳しく紹介しますが、夏には子供たちを連れている様子も確認できました。
郊外の王?タヌキ
夏のお昼ごろ活動するタヌキ |
冬のタヌキ |
冬から春にかけては冬毛になり、イメージどおりのポコとモフモフの体系になります。
タヌキの親子 |
こちらも別記事で紹介しますが、夏には子供たちを連れている様子を見ることが出来ました。
たまにうろうろ アナグマ
カメラ目線のアナグマ |
タヌキもアライグマも自分では穴を掘らず、アナグマが堀った巣も利用すると言われています。なので、アナグマの存在が確認出来たのは、彼らの巣の供給源があるということで意義があります。
ちょっと巣箱に興味あり ハクビシン
巣箱に興味を持つハクビシン |
アナグマよりはもうちょっと出現頻度が高く、平均で一か月に一度程度は見れたハクビシンです。台湾などから人間が連れてきたとされていますが、はっきりしないため特定外来生物には指定されていない動物です。
近年数を増やし問題が増えています。アライグマと同じく家屋に巣を作ることがあり、この巣箱にも興味を示していました。しかし、アライグマのように中に入ることはなく、穴の中の様子を伺う程度でした。この違いも重要な点だと思います。
見た目は可愛いイタチ
メスか子供のイタチ |
河川敷であれば都心から田舎まで広く生息するとされていますが、都心部では河川敷をグラウンドにするなどで影響が出ているとも推測されています。簡単に何かの影響を受けたり、大きく勢力を伸ばせないのは肉食動物の宿命ですね。
ありふれた存在のネコ
野良と思われる個体 |
ごくありふれた動物であるネコは、週に一度ぐらいは写っていました。様々な野生動物が行き交うこの場所に、人間の住む場所を生息圏とした動物が写っているのは重要です。野良猫から首輪をつけた飼い猫まで写っていました。
ネコも優秀なハンターであり、様々な野生動物へ影響を与えると言われています。だからすぐにネコを排除しようというのは短絡的だと思いますが、どう影響を与えているかは調べるべき課題だと思います。
ピーターラビットじゃないよ! ニホンノウサギ
ノウサギのペア(右上) |
アナグマより更に少ない頻度で写っていたのはニホンノウサギです。野生のウサギというとピーターラビットを思い浮かべるかもしれませんが、あちらはアナウサギです。ノウサギは穴を掘らないだけでなく、特定の巣も持ちません。
繁殖期は3~10月で一か月ほどで子は独立するとされていて、特定のつがいを持ちません。写真は12月頃のもので、時期的につがいなのか親子なのか兄弟なのかは分かりません。
アライグマと同じ境遇のガビチョウ
左下の小鳥がガビチョウ |
一か月に数回程度見られたのがガビチョウです。中国や東南アジアが原産の鳥です。ペットとして輸入され、逃げ出した個体が日本で繁殖し特定外来生物に指定されるに至りました。
食べるためなど人が生きるため仕方なく連れてきたのではなく、娯楽として連れてきて邪魔者扱いという話なのだから酷い話です。
ポピュラーな鳥 キジ
と思っていたらコジュケイ
コジュケイ |
国鳥でありポピュラーな鳥であるキジも度々現れました。と今まで思っていたのですが、久々に記事を見直していたらどうやら違うようです。よく見ると狩猟用に1930年頃から狩猟用に放鳥された中国南部原産の鳥コジュケイのようです。外来種ですが、特定外来生物には指定されていません。
謎のネズミ
謎のネズミ |
小さくて分からないと思いますが、巣箱の前にネズミが写っています。写ったのはこれっきりでした。
ネズミ自体は沢山いるとは思いますが、そんなに高いカメラじゃないのちゃんと写ったのには驚きました。
とこんな感じで今年見た動物紹介は終わりです。
コメント
コメントを投稿