外来種が居るとどんな影響がでる? 人間編
外来種によってどんな問題が引き起こされるか紹介していきます。人間にとってと生態系にとっての視点で紹介します。今回は人間にとっての問題です。
大きなことから小さな物まで
・物への被害
・農業・漁業への被害
・健康への被害
被害を大きく分けると3つになると思います。簡単に紹介すると建物の汚損などの物への被害、食害などによる農業への被害、さらに病気の媒介など考えられます。
物への被害
建物への被害
一番分かりやすいのは建物への被害です。このブログのメインで扱っているアライグマの例で言えば、破損に汚損やそれによる金銭的被害です
本来アライグマは木の幹に空いた穴のうろなどを巣にし、繁殖します。しかし、日本の森林やアライグマが新たに進出を始めている住宅街には、アライグマが入れるような大きなうろはありません。そこで住宅の屋根裏や壁に住み着くことがあります。そうなると、断熱材を破壊して巣材にしたり、糞で汚損したりします。汚損はただ汚くなるなら良いですが、最悪感染症の原因にもなります。
元々日本の居るイタチやモモンガにコウモリなども似たような問題を引き起こすこともありますが、最近はアライグマやハクビシンと外来生物による被害が多くなっています。
本来アライグマは木の幹に空いた穴のうろなどを巣にし、繁殖します。しかし、日本の森林やアライグマが新たに進出を始めている住宅街には、アライグマが入れるような大きなうろはありません。そこで住宅の屋根裏や壁に住み着くことがあります。そうなると、断熱材を破壊して巣材にしたり、糞で汚損したりします。汚損はただ汚くなるなら良いですが、最悪感染症の原因にもなります。
元々日本の居るイタチやモモンガにコウモリなども似たような問題を引き起こすこともありますが、最近はアライグマやハクビシンと外来生物による被害が多くなっています。
堤防などへの被害
ピーターラビットやペットのウサギで有名なアナウサギや、カピパラを小さくしたようなマスクラットにヌートリアは穴を掘る習性により、堤防を破壊する可能性があります。
元々アナグマやキツネなど穴を掘り堤防を破損させる可能性のある動物はいましたが、人間により生息域が狭められているので、あまり大きな問題になってはいませんでした。そこに新たな外来種が加わることで、危険を大きくしています。
補足ですが日本に多く生息するノウサギは、穴を掘った巣はおろかちゃんとした巣も持ちません。なので、堤防を壊すことはありません。
農業・漁業への被害
農業への被害
イノシシやシカにクマなど、在来の動物に農業被害を起こしていますが、それに加え外来種による被害も大きくなっています。
果樹への被害はカラスや猿など在来の動物による被害もありましたが、ハクビシンやアライグマは木登りがとても得意で果樹を好むので、被害が大きくなっています。どちらの動物も木に登りながら器用に果物を食べます。そして最近の果物はとても甘いので、人間だけでなく動物にも美味しく感じるので被害が大きくなっています。
水田への被害も大きくなっています。ジャンボタニシの愛称で有名な、スクミリンゴガイという雑食の巻貝による被害は有名です。雑食なので稲自体もバリバリ食べてしまうほか、繁殖力も強く非常に厄介なことになっています。また、観賞用に持ち込まれたコブハクチョウという白鳥の仲間も、稲の葉を食べて問題となっています。
補足ですが、スクミリンゴガイはタニシとは遠い仲間で、近縁ではありません。
漁業への被害
ブラックバスやブルーギルといった、スポーツフィッシングで持ち込まれた魚が色々な魚を食べているのは有名です。湖のワカサギや川のアユなども当然捕食される可能性があります。もっともアユは養殖したものを釣り用として放流している場合が多く、その過程で様々な魚が本来の生息地へ拡散したので、漁業被害を受けてるアユ自体も環境へ影響を与えています。
健康への被害
花粉症による被害
身近なものといえばブタクサによる花粉症です。ブタクサは意図的に持ちこまれたわけではありませんが、日本だけでなく世界中に広がった北米原産の植物です。日本でもたくさんのブタクサが生えるようになった結果、花粉症を発症する人も出てきました。もっとも、原産地の北米でも花粉症になる人もいます。
感染症による被害
現状大きな被害はありませんが、ウィルス・菌・寄生虫による感染症も心配されます。ウィルス・菌・寄生虫は宿主になる生き物が初めていて増えることができます。ただ、宿主も免疫システムを持っているので、簡単には取り付けません。そのため特定の種に特化して突破するものもいます。このブログで紹介した、アライグマ回虫などがそうです。
日本に持ち込まれる外来種の多くは、しっかりとした検疫がされているものばかりとは限りません。そのため動物や魚にくっついて、感染症の原因となるウィルス・菌・寄生虫が持ち込まれる可能性があります。
毒による被害
毒による被害は、毒蜘蛛のセアカゴケグモは有名です。背中に赤い線のある、黒い蜘蛛がセアカゴケグモです。普段は側溝の裏などにひっそり暮らすおとなしい蜘蛛ですが、側溝の掃除の時などに刺激されて人を咬むことがあります。
咬まれると酷く腫れたり、熱が出たりします。重症化して酷い症状になるとは限りませんが、稀にそうなることがあります。なので、もし咬まれたら病院に行きましょう。
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